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あくまでも私、我が家の考え方ですので、くれぐれも絶対的なものではありません。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ リーダー放棄 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


【違う視点からの本を読んで】


犬って昔から飼われていますが『リーダー』という存在が必要なんだ…って事は、ここ数年、急に当たり前の様に言われ始めた様に思います。(昔から伝えられて、私が単に知らなかっただけかもしれませんが)私もかなりこの「リーダー」という言葉に迷わされました。でも、人にも色々な考えがある様に、この「リーダー」についても違う意見を本に書いている著者もたくさんいます。実は最近、仲良くしてくださってる方にいわゆるしつけ本ではなく動物を研究している人の書いた本や、ただ単に犬が大好きな人が書いた本を貸してもらったり、自分でもそういう本を見つけられる様になり違った視点からの犬の本に興味を持つようになりました。その中で特に犬が人間と暮らす様になった頃の事に興味を持ちました。

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犬はその昔、まだ家畜になっていない時、ただ単に人間の後をついて回り狩りのおこぼれをもらう掃除夫の様な動物だったらしいです。しかし、いつしか人間という「後ろ盾」を意識しながら人間の前に出て、嗅覚、聴覚、足の速さというすばらしい能力を使って獲物へと人を誘導し、人間と協力して狩りをしはじめ、ご褒美に残り物やおこぼれをもらう様になったとか。そして狩りを協力する事で人間の仲間にくわえられた犬は、ますます能力を発揮しその中で犬たちは 人間の狩りの「プランの上手さ」、追いつめた獲物への最後のとどめを刺す人間の「強さ」を思い知ったのではないかと…。だから 犬は自分から人間に近寄ってきた動物であって、リーダーにのし上がろうと近づいてきた動物ではない、むしろ他の肉食動物たちを裏切り、人間の仲間になり、人間の生活に合わせているのでは…と書かれてありました。

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『リーダーになりたくて』を書いたあともリーダーになる考えはそのままでただ、ただ、焦らずにリーダーになって行こうと思っていた私です。でも読んでハッとしました。もちろんものすごい大型犬やどう猛なワンコ、全てのワンコがリーダーなろうとしていない?と言われれば、私にはわかりません。でもあくまでもシンの場合、私たちがあえてリーダーになろうとする必要なんてなかったのかも…。シンの本当の気持ちは、結局の所、シン自身にしかわからないですが私は、「リーダー」の存在はたいした問題ではないのかも…という意見を信じたいなぁと思い始めました。

とはいえ、人間社会で一緒に暮らすには、やはり人間に合わせてもらわなければ難しい事もあります。なので、「リーダー」になるのではなく、犬の特性、行動を知った上で (噛みつく、触られるのが好きではない、警戒心がある、等々) 少しでもその行動、特性が緩和される様に愛情を持って接する事がとても大切なのでは…と感じました。
























【正直な表現】

そしてシンと過ごしてみて色々考えが変わった事、感じたことがあります。それは犬ってとっても正直な生き物だなぁ〜という事。その素直さに向き合った時、心が癒されるな〜そんな気持を味わえる様になりました。ペットは「癒し」という言葉はあまり好きではありませんでした。そう思っていたのは、ただかわいい〜とか、なでて心地よい脳波が出るとか見た目や、感触で癒されるものだと思っていた私は貧弱な考えの持ち主です。でもシンは嬉しい時はものすごく嬉しい〜!!!と、無邪気に表現してくれて、嫌な時は遠慮無く、嫌だぁぁーーと怒った顔をします。人間の様に、本音とたてまえはなく、本音だけでぶつかってきます。私もそれに素直に答えるようになった時、たてまえを使わず接することのできるシンの存在がとても心地よく、心が洗われる。まさに人間社会で、たてまえを使っている心をピュアなものにしてくれる様に思えたのです。癒されるってこういう事?そう実感するようになったら1月5日の日記で書いた『家族がリーダーになる4大鉄則』

1・犬を構い過ぎたり、話しかけすぎない
2・犬に注目しすぎない
3・大声を上げない、おおげさに褒めない
4・何事もまずは人が先、犬は後(食事や散歩に出るとき)

が、素直にぶつかってくるシンに『本当はかまってあげたいけど、ここはグッと我慢』な〜んて、自分の気持ちに偽りを持ったままシンとつき合っていた様に思え、シンにかわいそうな事をしてしまったな…と。これも『リーダー』という言葉に惑わさたからこそ。なので我が家は『リーダー』は放棄する事にしました。もちろん放棄すると言ってもシンが勝手に私たちをリーダーと感じるのならば、それはそれで好きにしてぇ〜という感じです。でも例えば、遊ぼう〜と言って来たとき、遊べるときであれば遊んであげるし、遊びたくない(PCしててとか〜)とか、今は遊べないという時は本当に素直に「今は遊べな〜い!」と答えたり、シンが喜んで走ってきたら「今はこういう対応した方がいい?」なーんて考えずに『シーーン♪』と抱きしめてあげてます。触ろうとして怒った顔をすれば『ふーんだ!そんな顔するシンなんて きらーーーい!』と言い。そんな風にしつけの為に頑張って何かをしようとせず、ただ自分の気持を素直に表現するようになったら とってもラクになり、ますますシンが愛おしくなりました。ちなみにこんな風に思えたのも元をたどれば「違った視点の本」の存在に気づかせてくれた、お散歩仲間の方のおかげでもあり、その方にも感謝の気持ちでいっぱいです。
1度犬を愛した人は、犬無しの生活は耐えられないと良く聞きます。シンを迎えるまでは
 それほどその事を意識した事はありませんでした。でも、今はその気持がとーーーっても
よくわかります。正直に気持ちを返してくれるワンコ。もはや私の中では シンはペットでは
ありません。大切な「友」「相棒」「仲間」です。こんな素敵な感情を持たせてくれたシンにも
今は感謝の気持ちでいっぱいです。だから一日でも長生きしてね、そして楽しく暮らそうね♪
                                         

                                                2004.02.27 シン生後1年

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